蘭の魅力|バンダなど代表品種と楽しみ方、旅の記憶とともに

バンダという、鮮やかな紫の蘭の花をご存じでしょうか。ある日、お花屋さんでふと出会ったその姿に惹かれて、私は蘭という花の美しさをあらためて見つめたくなりました。これまで我が家で育てた蘭、旅先で出会った一輪の蘭、そして今気になっている品種のことまで……。今回はそんなバンダを入り口に、蘭の種類や楽しみ方、そして花の記憶について少しずつ綴ってみたいと思います。

目次

はじまりは、紫色のランとの出会い

5月のある日、お花屋さんで出会った紫色の蘭。
その花は「バンダ」という蘭の仲間で、まるで宝石のように透き通る色彩が印象的でした。
蘭の中でも存在感があり、切り花としても人気のある品種だそうです。実はそのときは購入を迷っているうちに機会を逃してしまいましたが、今でもあの時の出会いが、蘭の魅力を再認識するきっかけになったと感じています。

お花屋さんで出会ったバンダ。印象的な紫に足が止まりました。
近くで見ても息をのむような紫の濃淡

※なお、「ヒスイラン」という名前はしばしば青紫色のバンダにも使われることがありますが、正確にはマメ科のつる性植物を指します。

蘭の種類と特徴

高温多湿を好み、空気中の水分も吸収できる根の構造。
種類が非常に多く、形・色・香りのバリエーションが豊か。

主な種類と特徴

蘭の種類特徴
胡蝶蘭(ファレノプシス)大きく優雅な花弁、曲線的な茎、清楚な印象
デンファレ南国らしい明るい色、軽やかな姿、切り花で人気
バンダ濃い紫〜青の色彩、花もちが良く個性的な美しさ
カトレア豪華な花姿で「蘭の女王」と呼ばれる、香りがある
シンビジウムやや寒さに強く、花もちが長く贈答用にも最適

蘭の花言葉

蘭の種類花言葉
胡蝶蘭(白)清純、幸福が飛んでくる
胡蝶蘭(ピンク)あなたを愛しています
デンファレお似合いのふたり、魅惑
カトレア優雅な女性、魔力
バンダエレガント、個性的な美

我が家で咲き続ける胡蝶蘭

娘の発表会で贈られた白い胡蝶蘭

娘の発表会のお祝いにいただいた胡蝶蘭は、昨年まで8年間咲き続けてくれました。今はその静かな花の記憶に、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして母から譲り受けたピンクの胡蝶蘭は、今年で7年目の春を迎え、今年も元気に花を咲かせてくれました。

どちらも最初は二株ずつの鉢でしたが、今では一株ずつに。それでも、白とピンクの優しいコラボで、静かに華やぎながら寄り添うように咲いていました。

母から受け継いだピンクの胡蝶蘭
春に並んだ二色の胡蝶蘭
寄り添うように咲きはじめ

筆者のミニメモ

◆ミニメモ:水やりのたびに、「また咲いてくれてありがとう」「来年も蕾をつけてね」と、思わず話しかけています。
花は返事をしないけれど、葉や茎の艶で、何かを返してくれている気がするのです。

旅先のホテルで出会った蘭|おもてなしの一輪デンファレを持ち帰って

シンガポールのホテルでは、ベッドの上にそっと添えられていた一輪の蘭。
その心づかいに、旅の疲れがふっとほどけていくようでした。

旅先ホテルのロビーに咲く蘭
チェックイン時に迎えてくれた枕元の一輪

南国リゾートのレストランでは、カクテルに添えられていたデンファレ
その花をそっと持ち帰り、家で一輪挿しに。旅の余韻が暮らしに溶けていくような感覚でした。

リゾートのカクテルに添えられて
旅の余韻をダイニングテーブルの一輪で楽しむ

切り花と鉢植え|長持ちのコツ・鉢植の育て方

切り花の蘭

・水の吸い上げがよく、長持ちする花
・茎は斜めにカットして、花瓶の水は毎日替えるのが理想
・細長い一輪挿しや、背の高いガラス花瓶と好相性です

鉢植えの蘭の育て方

水やりのタイミング
 水苔が乾いたらたっぷりと。乾き具合は指先で確かめて
置き場所
 レース越しのやわらかな光が入る窓辺に。直射日光はNG
風通しと湿度
 風が抜ける場所で蒸れ防止。加湿器は控えめに
肥料
 春〜秋は薄めた液体肥料を2週に1回ほど。冬は与えなくてもOK

鉢の植え替えのコツ

時期:花が終わった春〜初夏が理想
目安:根が鉢からはみ出す、水苔が古くなったとき
手順
 1. 花が終わったら茎をカット
 2. 鉢から株を取り出し、傷んだ根を剪定
 3. 新しい水苔で包み直し、やや大きめの鉢へ
 4. 植え替え後1週間は水を控えめにして様子を見る

まとめ|蘭がつなぐ、思い出と暮らし

バンコク ペニンシュラのロビーにて

・バンダとの偶然の出会いをきっかけに、改めて気づいた蘭の魅力。
・家族との記憶、旅先の思い出、そして日常の中でともにある花の存在。
・「また来年も咲いてね」と声をかけながら、今日もそっと水をあげています。

華やかな蘭たちの個性を、少しだけ深掘りしてみました

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