これまでグリーンとして目にしてきた葉っぱが、まさか花を咲かせるとは…。
そんな驚きとともに知った「クルクマ」という植物。
花束の脇役としてそっと添えられていた葉が、実は華やかな花を咲かせる主役にもなれると知ってからは、目の向け方も変わってきました。今回は、そんなクルクマの葉ものとしての魅力と、花としての意外な一面を、飾り方の写真とともにご紹介していきます。

クルクマとは?
クルクマは熱帯アジア原産のショウガ科の植物で、「ハナウコン(花鬱金)」とも呼ばれています。花のように見える部分は苞(ほう)で、ピンクや白の柔らかな色合いが夏のアレンジによく似合います。観賞用としては切り花だけでなく鉢植えとしても出回っており、実は意外と身近な存在です。
ちなみに、葉だけで使われている場合でも、葉の付け根が少しふくらみ、茎からV字に広がるように生えているのがクルクマの特徴。水に挿していると白くて細い根が伸びてくることもあり、根の出方や地下茎のような形から、他の葉ものと見分けるヒントになることがあります。
クルクマの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
分類 | ショウガ科クルクマ属 |
原産地 | 熱帯アジア(主にインド、タイなど) |
開花時期 | 夏(6〜9月) |
花の色 | ピンク・白・紫など(花に見える部分は苞) |
寿命(切り花) | 約1週間〜10日(涼しい場所でやや長持ち) |
葉の特徴 | 細長く光沢のあるグリーン。水に挿すと根が伸びることも |

クルクマの花言葉
色 | 花言葉 | 意味のニュアンス |
---|---|---|
ピンク | あなたの姿に酔いしれる | 魅力的で惹きつけられるような印象 |
白 | 忘れない思い | 優しさや純粋な記憶を大切にする気持ち |
紫 | 忠実 | 信頼や誠実な関係性をあらわす |
飾り方と楽しみ方
クルクマの葉は、グリーンインテリアとしても優秀。まっすぐなラインとすべすべとした表面が、涼しげな空気を運んでくれます。花束に添えられていた葉をそのまま水に挿しておいたところ、根が伸びてきて驚いたことも。透明な花器に挿して、水中の根も含めて楽しむのもおすすめです。

葉ものの引き締め効果

葉ものだけでもインテリアが華やぎます

根付きのクルクマ清涼感
■筆者のミニメモ
◆ミニメモ:わが家のクルクマは、花束に添えられていたグリーン。華やかさはないけれど、その生命力とまっすぐな葉の美しさに惹かれて、ついつい長く飾ってしまいます。
葉ものとして飾っていたクルクマに、花が咲くと知ってびっくり。お花屋さんでも出会えるのかしら?そんな楽しみがまたひとつ増えました。
まとめ|葉の静けさと、花の意外性と
クルクマは、ただの添え物ではありませんでした。葉の清々しさ、花のやさしさ、そして水に挿したまま根を出すたくましさ。そのどれもが暮らしに寄り添い、日々に小さな変化を与えてくれます。
これからも、こんな小さな驚きを感じながら、植物との時間を楽しんでいきたいと思います。
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