関東では、すでに梅雨明けしてしまったかのような暑さが続いています。気象庁の正式な発表はまだですが、今年の6月は季節が一歩先へ進んだような感覚。
そんな中、週末のお出かけで久しぶりにペニンシュラ東京を訪れました。夫のバースデーを兼ねた日。知人への贈り物を選びに立ち寄ったブティックと、思い出がよみがえるホテルの空間に、心がほどけていくようでした。
装花のあるホテル時間
ペニンシュラ東京のロビーに足を踏み入れると、ふわっと広がるお花の香りと空気の柔らかさに包まれます。
この日は、ブティックへ向かう途中にも、そしてフロント横にも、それぞれ印象的な装花が飾られていました。



ワックスフラワー

これらが立体的に構成されたアレンジメントは、まるで空間全体がひとつの作品のように感じられました。
・ふわりと立ちのぼるように広がっていたのは、初夏にぴったりのスモークツリー。まるで煙のように空間を包みこむ不思議な存在感がありました。
・ワックスフラワーは、オーストラリア原産の小さな可憐な花。つやのある花びらと、ほんのり甘い香りが特徴で、アレンジメントにやさしい彩りを添えてくれます。
過去の記憶と重なる空間
ふとした瞬間に、過去の記憶が今と優しく重なることがあります。何年か前にこのホテルで過ごした6月の記憶――その年のお出かけの日も、初夏の晴れた日でした。お気に入りの部屋、やわらかな照明、香ばしい朝食のフレンチトースト…。今回の訪問では、その思い出たちが静かに蘇り、今という時間と優しく重なっていくようでした。
ペニンシュラの内部空間と6月の宿泊の思い出




日々に彩りを添える、小さな贈りもの ─ ブティックの楽しみ
この日は知人への贈り物として、ブティックでペニンシュラ名物のマンゴープリンを購入。ついつい、自宅用にも…。美味しいものを誰かに贈りたい、という気持ちと一緒に、自分にも小さなご褒美を。そんな心のバランスも、大切にしたくなります。

ブティックで出会う、小さなときめき
実は、これまでも何かとお世話になっているペニンシュラのブティック。ちょっとした手土産を探したり、自分用のご褒美を見つけたり…。気がつけば、いくつかの“お気に入り”が手元に増えていました。季節の浴衣をまとった、ベア。ホテルスタッフの制服を着たオリジナルのベアと、ついつい2体もお迎え。他にも、ミニトートバッグや、チョコレートの入っていた白い陶器など。ブティックでお気に入りをひとつ見つけるだけで、なんだか心もほどけていくような──。そんな時間もまた、大切なご褒美なのかもしれません。

つい集めたくなる限定ベアや小物たち
■筆者のミニメモ
ミニメモ:季節が駆け足で進むような毎日。だからこそ、あえて足を止めて、「今このとき」の空気や色、香りを心に留めておきたいと思いました。日常の中に、ちょっとした非日常のひとときを。
まとめ
ホテルの装花を見て、美味しいものを買って、思い出の場所をふと訪れる。そんな何気ない流れの中に、心を潤してくれる時間がありました。これからさらに暑さが増していきます。皆さんもどうぞご自愛くださいね。
🎼やさしく寄り添う今日の1曲
エリック・サティ/Je te veux(ジュ・トゥ・ヴ)♬
女性ボーカル版も有名ですが、今回はピアノ演奏を選びました。
ピアノの静かな旋律が、記憶の奥にある“優しい時間”をそっと呼び起こします。ホテルのロビーや初夏の装花に似合う、とっておきの1曲です。
▶︎ YouTubeで聴く
週明けに飾った、気持ちをほどくお花→ ダリアが登場したお花時間。この記事とゆるやかに繋がっています。⇩

こちらの記事では、スモークツリーを更に詳しくご紹介しています⇩
