ちょこんと小さな花束に添えられている“脇役”のようなお花――その名前は「スターチス」。お花屋さんやスーパーのフラワーコーナーで見かけることも多く、実はとても身近な存在です。
でも、「スターチスってどんな花?」と聞かれると、意外と説明できないかもしれません。今回は、そんな引き立て役のようでいて、実はとても頼れるスターチスの魅力を深掘りしてみましょう!
スターチスはやはり引き立て役?
スターチスは、カスミソウやユーカリなどと同じく「引き立て役」として扱われることの多いお花です。主役級の花と組み合わせることで、花束全体をやさしく彩る力があります。
フラワーアレンジの定番素材
- 生花でもドライでも色が長持ち
- スモーキーな質感で、全体のトーンを調和させてくれる
- 小さな花が集まる形なので、ボリューム感もアップ
こうした特徴から、脇役にしておくのはもったいないほどの存在感があります。
スターチスの特徴は?
スターチスは「イソマツ科リモニウム属」に属する多年草で、世界には120種類以上の仲間がいます。乾燥に強く、花もちがよいことからドライフラワーにも最適です。
スターチスの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Limonium sinuatum (リモニウム・シヌアツム) |
分類 | イソマツ科/多年草(切り花としては一年草扱いも) |
原産地 | 地中海沿岸 |
出回り時期 | 通年(特に春〜初夏) |
花もち | 非常に良好(10日〜2週間) |
香り | ほぼなし |
色の種類は?
スターチスは、色展開が豊富なことも大きな魅力です。自然なままの発色で美しく、アレンジにも取り入れやすいお花です。
カラー | 印象 |
---|---|
パープル | 落ち着きと気品 |
ホワイト | 清楚・爽やか |
ピンク | 優しさ・可憐さ |
イエロー | 明るく元気な印象 |
ブルー | クールでナチュラル |
オレンジ | 柔らかいアクセントカラー |
また、近年では染めスターチスも登場しており、花束に個性を加えるアイテムとして人気です。
花言葉は?
スターチスには、以下のような花言葉があります。
スターチスの主な花言葉
- 「変わらぬ心」
- 「途絶えぬ記憶」
- 「永遠に変わらない」
これらの言葉から、長く美しさを保つスターチスの特性がうかがえますね。
ドライにしても色褪せにくいことが、意味に込められているのかもしれません。
まとめ|スターチスは、主役ではないけれど・・・
主役を引き立て、全体を調和させる。そんな「名脇役」スターチスの魅力は、知れば知るほど奥深いものです。
私自身、日常のお花の中でよく手にしているのに、写真にはあまり残っていないことに気づきました。これからは、もう少し意識してスターチスにフォーカスを当ててみようと思います。
■筆者のミニメモ
◆ ミニメモ:スターチスって、スーパーで買った小さな花束にさりげなく入っているんです。
でも、振り返ると写真がほとんどなくて…存在感が薄かったかも?
今度から、少し意識して飾ってみたいと思っています。
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