ヒマワリ・ダリア・エルムルス|頑張らない日の、夏の花選び

雨が続くこの季節。なんとなく気分が重たい朝に、ふと立ち寄った花屋さんで
ヒマワリ、ダリア、エルムルス──いつもの夏より少し優しい色合いの花たちに出会いました。

どこか肩の力が抜けるような存在感に惹かれて、「今日はちょっとだけ、頑張らないでいよう」と思ったんです。わたしの部屋にも、小さな夏の始まりを迎えることにしました。

飾る前の静かな準備時間
目次

ダリアの特徴

項目内容
科名キク科(Asteraceae)
原産地メキシコ・中南米
出回り時期5月~11月頃(品種により通年流通)
花の形花びらが幾重にも重なり、球状またはやや平たい形。品種により様々。
色合い今回は、淡いベージュ〜ピンクのグラデーション。上品でやわらかな印象。
飾りやすさ高さは中くらい。1輪でも存在感があり、主役にも引き立て役にも。
やさしさと元気のバランス

ダリアの花言葉

◐感謝・優雅・豊かな愛情

ふわっと咲き誇る姿に込められた、あたたかく包み込むような想い。

エルムルスの特徴

項目内容
科名ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)またはキンギョソウ科に分類されることもあります
原産地西アジア〜ヨーロッパ東部
出回り時期6月~9月頃(初夏〜夏が旬)
花の形穂状に小花が連なり、茎がしなやかにカーブ。動きのあるラインが魅力。
色合い淡いサーモンピンク〜グリーンが混じる、ニュアンスのあるやさしい色。
飾りやすさ高さを活かして、背の高い花器やスポンジにおすすめ。揺れる姿が美しい。
のびやかなラインが涼しげ

エルムルスの花言葉

◐希望に満ちた心・陽気

空に向かって伸びていくような姿が、前向きな心を表しているようです。

ひまわり(向日葵)

今回は以前にも登場したひまわりを再び取り入れました。季節を象徴する花として、明るいイエローが全体の雰囲気を引き締めてくれます。

氷水のように飾るヒマワリスタイル

なぜだか、ヒマワリを飾る時はいつも少し大きめのガラスの器を選んでしまいます。
その中に透明フィルムを潜らせて、氷を浮かべたような水面のイメージにするのが私の定番。
見た目にも涼しげで、すっと空気が変わる感じが好きなんです。

ヒマワリの詳しい特徴や花言葉は[こちらの記事]でご紹介しています

アレンジの工夫と使い慣れた道具たち

今回のアレンジは、吸水スポンジを使ってしっかり支えるスタイルにしました。こちらのスポンジは、7〜8年前にホームセンターで購入したもの。「Aquafoam(アクアフォーム)」という商品名で、生花用の硬めタイプです。カットして保管しておいた古い切れ端でしたが、ちゃんと水を吸ってくれて、花たちを安定して支えてくれました。使い慣れた道具って、やっぱり頼りになりますね。

長年愛用の吸水スポンジ

飾った場所と、季節の気配

リビングでしばらく楽しんだあと、花たちは玄関へ。普段はお花がないときに登場する“ピンチヒッター”のミリオンバンブーが、今回もこの場所の主役を譲ってくれました。お引越し。実はこの場所、交代で今回の3種が並んでみると、不思議なくらいしっくりと馴染んでくれました。エルムルスの立ち姿が空間にのびやかな動きを与え、ヒマワリの明るさとダリアのやさしさが、梅雨時の湿度さえふわっと和らげてくれるような気がしています。

やわらかな光に包まれて
玄関に季節の彩りを

ミリオンバンブーの記事はこちらからご覧ください⇩

■筆者のミニメモ

◔ダリアとエルムルスの組み合わせ、初めてでしたがすっと馴染みました。

◔花の色味を揃えると、空間全体の統一感が生まれます。

◔古い吸水スポンジ、最後までいい仕事をしてくれました。

まとめ|優しい色の中に、元気をひとさじ

梅雨の空は、どこか気分まで曇りがちになりますが、そんな日こそ、色合いを選んで花を飾ってみると、心が晴れます。今回の3種は、それぞれが主張しすぎず、それでいて確かな存在感。玄関の空気がやわらかく、明るくなりました。暮らしのなかでの小さな彩り、これからも楽しんでいきたいです。

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