放射状に広がる花びらと、明るい存在感。ガーベラは、見ているだけで自然と笑顔になれるようなお花です。私にとっても、飾るたびに元気をくれる特別な存在。今回はそんなガーベラの基本情報とともに、実際に飾ったときのエピソードも交えながら、その魅力をお伝えします。
ガーベラの第一印象は「笑顔みたいなお花」
ガーベラの花は、まるで太陽のように元気いっぱい。その特徴は、中心から外側に向かって広がる花びらたち。実は、花びらに見える部分は「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれるもので、小さな花の集合体。見た目以上に繊細なつくりをしています。
ガーベラの基本情報と特徴
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Gerbera(ガーベラ) |
分類 | キク科ガーベラ属 |
原産地 | 南アフリカ |
出回り時期 | 通年(特に春と秋が旬) |
花色 | ピンク・オレンジ・黄色・白・赤・紫など豊富 |
ガーベラを長く楽しむために|切り花の処理と飾り方のコツ
明るく愛らしいガーベラですが、実は切り花としては少しデリケート。
茎がやわらかく、折れやすく、また水に浸けすぎるとすぐに腐りやすいという特徴があります。
そこで、少しでも長く美しく楽しむために、以下のポイントを心がけています。
✂︎ 切り花の処理のコツ
- 水切りがおすすめ
→ 茎の先を1〜2cmほど、清潔なハサミで水の中で斜めにカットします。
茎の中に空気が入るのを防ぎ、水の吸い上げがスムーズになります。 - 切り戻しはこまめに
→ 水が濁ってきたり、茎がぬめったら、その部分を切って新しい断面を出します。
できれば2〜3日に1回がおすすめ。 - 花瓶や器は清潔に
→ 水だけでなく器自体にも雑菌がたまりやすいため、毎回よく洗って使います。
💧 お水の量と飾り方の工夫
- お水は浅めが基本(3〜5cm)
→ 茎が長時間水に浸かると傷みやすくなるため、浅めの水でこまめに交換するのが理想です。 - 花器は細口のものを
→ 茎をしっかり支えてくれる形の花瓶や、試験管型のベースなどが安定しやすくおすすめ。 - 茎が曲がってきたら…
→ ストローをかぶせる、割り箸などで軽く添えるなどして、支えを作ると最後まで美しい姿が保てます。
ちょっとしたお手入れの積み重ねが、花の表情や日もちに大きく影響してくれます。
日々の暮らしの中で、花と対話するような感覚でお世話できたら素敵ですね。
色ごとに込められたガーベラの花言葉
ガーベラは全体として「希望」「前進」などのポジティブな花言葉を持っていますが、実は色ごとにも、それぞれ異なる意味が込められています。
色 | 花言葉 |
---|---|
ピンク | 「崇高な愛」「思いやり」 |
赤 | 「神秘」「情熱」 |
白 | 「希望」「律儀」 |
黄色 | 「親しみ」「究極の愛」 |
オレンジ | 「冒険心」「我慢強さ」 |
紫 | 「神秘」「高貴」 |
それぞれの色が持つ意味を知ると、ガーベラを選ぶときにも、贈るときにも、少し特別な気持ちになれるかもしれません。
ガーベラを飾った日の記憶
■筆者のミニメモ

◆ミニメモ:優しいピンク色のガーベラを、すっとしたガラスの花瓶に活けた日。
シンプルなのに、玄関のシューズボックスの上ががふわっと明るくなったような気がしました。後ろに添えたグリーンの影も、どこか軽やかに踊っているようでした。
この時はお水たっぷりにしてしまったけれど、今になって「3〜5cmくらいで良いんだった…!」と反省。
花と過ごす中で、少しずつ覚えていくのもまた楽しみのひとつです

◆ミニメモ:実はこのガーベラ、記念日に家族からもらった花束の一部。黄色とピンクの組み合わせにちょっと戸惑って、家に飾っていたピンクのカンパニュラをそっと添えてみました。そんなふうに、自分なりに整えていく時間も、花と向き合う楽しみのひとつだなあと感じています。
記念日の花束に込められた思い

■筆者のミニメモ
◆ミニメモ:家族からの記念日の花束。
カラー、ガーベラ、黄色いバラ、そして小さな夏白菊たちが、ひとつのブーケに。
ふと見え隠れするモンステラの葉にも、心惹かれるものがありました。
花束は、贈られた瞬間だけでなく、飾りながら育てていくような楽しみもあるのだと感じました。
まとめ ガーベラは「心を明るくしてくれる小さな太陽」
ガーベラは、どんな空間にもふわっと光を差し込んでくれるような存在。色も形も豊かで、気分に合わせて選べる楽しさもあります。そして今回ガーベラを飾るなかで、添えたグリーン、特にモンステラの美しさにも改めて惹かれました。
次回は、そんなグリーンたちの魅力についても、ご紹介できたらと思っています。⇩
