レストランで出会った「グロリオサ」|あこがれの花に心ときめく

目次

春の終わり、ふと出会った印象的な花

春の終わりと初夏の始まりにかけて、ふと訪れたレストランで出会ったのは、炎のように咲くグロリオサ。
赤と黄色、それぞれの個性をもつその花は、私の心に「あこがれの記憶」をそっと刻んでくれました。
家では飾ったことのないこの花に、なぜか惹かれてしまうのです。

印象に残った2つの装花

◐窓辺に静かにたたずむ赤のグロリオサ

福岡を旅したときに訪れた、由緒あるレストラン「花の木」。
マリリンモンローがオニオングラタンスープを味わったという伝説も残るその空間で、凛と咲く赤いグロリオサと出会いました。

レストランの窓辺に静かに佇む赤のグロリオサ
窓の向こうの景色まで彩るような花

◐ロビーを彩るダイナミックなアレンジ

店内に入るとすぐ目に飛び込んできたのが、豊かな枝とともに力強く生けられたグロリオサ。
大胆な構成と赤の鮮やかさが、空間を一瞬にしてドラマティックに彩っていました。

豪華なロビーに生けられたダイナミックな赤のアレンジ

◐テーブルに咲く優雅な炎

レストランの一角に飾られていたグロリオサのアレンジメントは、やわらかな灯りとともに空間に寄り添っていました。そしてテーブルごとにそっと添えられていた小さな花々もまた、その場に静かな温もりを添えてくれていたように感じます。

炎のように咲くグロリオサ
一輪の花とおもてなしの時間

◐光をまとうような黄色のグロリオサ

東京・銀座のフレンチレストラン「巴里夕顔」で出会ったのは、淡い黄色のグロリオサ。
美食とアートが調和する空間の中、格子窓から見えるワインセラーや調度品に囲まれながら、ガラスの花器に生けられたその姿は、まるで光をまとっているかのようでした。

淡く光をまとうような黄色いグロリオサ

グロリオサってどんな花?

項目内容
和名キツネユリ(狐百合)
英名Gloriosa Lily/Flame Lily
学名Gloriosa superba
科名・属名イヌサフラン科・グロリオサ属(旧分類ではユリ科)
原産地アフリカ・アジアの熱帯地域
開花期6〜9月(温室栽培で通年出回ることも)
花言葉栄光、勇敢、華麗、あこがれ
  • 花びらが炎のように反り返る独特な形。
  • 鮮やかな赤や黄色があり、色によって印象が大きく変わります。
  • 切り花としてはプロユースでの需要が高く、一般家庭にはあまり出回らない特別な存在。

■筆者のミニメモ

 ◆ミニメモ:~家では飾れない~あこがれの花~
 家で飾った記憶はないのに、グロリオサには不思議と強く惹かれるものがあります。それは、プロの手で整えられた空間で、計算されたアレンジメントとして出会うからこその魅力なのかもしれません。
華やかでいて、どこか手の届かない存在。けれどその距離こそが、この花の美しさを際立たせているのだと思います。  

音楽とともに|グロリオサに似合う一曲を探して

今回もまた、音楽をひとつ添えて記事を締めくくりたいと思っています。この花の凛とした姿と、レストランでの思い出にぴったりの一曲。女性ボーカルのジャズ?それとも、胸が高鳴るクラシック?執筆しながら、最後の最後に決めることにしました♬

🎼C’est Si Bon / Madeleine Peyroux(セシボン / マデリン・ペルー)

フランス語で「それはとっても素敵!」という意味のこの曲。
まるでグロリオサの凛とした花姿が、レストランの空間にぴたりと咲いていたあの光景を思い出させてくれます。軽やかで優雅なメロディに、記憶の彩りを重ねながらぜひ聴いてみてください。

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まとめ|偶然の出会いから

レストランでふと出会ったグロリオサ。その華麗な姿は、まるで誰にも手の届かないような存在。
けれど、そんな「あこがれの花」と静かに向き合えた時間は、私の心を少しだけ豊かにしてくれた気がします。

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