ふと夫が届けてくれたのは、義実家で撮影してきた柏葉あじさいの写真。部屋に飾っていたあの時の姿も好きでしたが、やはり自然の中で咲いている花は、どこか凛としていて生き生きとして見えました。そして今日もまた、我が家のマンションの出入り口では、いつものように紫陽花たちが咲いていました。まるで「今年もがんばってるよ」と語りかけてくれているような――。この季節にだけ見せてくれる、紫陽花たちの表情を記録しておきたいと思います。
柏葉あじさいの気品ある佇まい
以前、義母が「持って行きなさい」と切り取ってくれた柏葉あじさいを、部屋に飾ったことがありました。
あの時は、やさしい想いと一緒に閉じ込められたような静かな美しさ。けれど、自然の中で咲いているこの姿は、もっとずっと自由で、生きる力にあふれているように見えました。


柏葉あじさいの特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
花の色 | 白〜淡いピンク(時期により変化) |
葉の形 | カシワの葉に似た切れ込みの深い葉 |
花の形 | 円錐状でボリュームがあり、縦に長い |
開花期 | 6月上旬〜中旬 |

駐車場で出迎えてくれる紫陽花たち
淡いピンクと紫のグラデーションが美しい、手まり咲きの紫陽花。マンション駐車場出入り口で、今年も変わらず咲いてくれた紫陽花たち。例年よりも早い梅雨明けのような陽気。あまりの暑さに、生き急いでしまいそうで心配にもなりますが、それでもいつものように、ちゃんと咲いてくれる紫陽花たち。
いつもの場所に、いつもの花がある
それだけで、どれほど心が穏やかになるかを、あらためて感じます。

手まり咲きの紫陽花

今年も変わらず咲いてくれた紫陽花たち
■筆者のミニメモ
ミニメモ:自然の中で咲く花の美しさを、あらためて感じました。季節が少しずつ前のめりに進んでいるような今年。紫陽花たちも戸惑っているかもしれません。けれど、そんな中でも「今、ここにいるよ」と語るように咲いてくれる姿に、静かな強さを感じました。
まとめ
梅雨の風景を彩る紫陽花たち――その美しさは、雨に濡れる姿だけではなく、真夏のような陽射しの中でも生き生きと輝いていました。季節の境目に咲く花たちの姿を、そっと記録として残しておきたい。ふとした日常の一コマに、こんな優しい風景があることを、忘れずにいたいと思います。
🎼 紫陽花の時間に添えて
松谷 卓「TAKUMI/匠」♬
繊細に重なり合う花びらたちに、そっと寄り添うような一曲を――
紫陽花のつぶらな額が、ひとつひとつ手仕事のように並んでいる姿に、ぴったりと重なる音楽です。
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