春のあたたかさに誘われて、今年は20年ぶりにいちご狩りへ。
家族ぐるみで仲よくしている友人がレンタルしているハウスに声をかけてもらい、4月と5月、2度おじゃまさせてもらいました。いちごの香りに包まれて、ハウスの中でゆっくり過ごす時間は、どこか懐かしくて、やさしい気持ちにさせてくれます。春の終わりに近づくにつれて、いちごの味わいにも少しずつ変化が──
そんな季節の移ろいを感じながら過ごした日々を、ここに少しだけ記しておこうと思います。
4月中旬:黒イチゴの濃厚な甘さに感動
4月にいただいた品種は「黒イチゴ」。名前のとおり、色が濃く、奥深くて濃厚な甘さが特徴です。摘んでも摘んでも次々と実がなっていて、取り切れないほどの豊かさでした。

摘んでも摘んでも追いつかない豊かさ

いちごの生命力を感じる瞬間

『あまおう』の箱に。見た目も美しく
5月中旬:閉園前のいちごはあっさり上品な味
およそ1ヶ月後の5月、再びハウスを訪れると、黒いちごとは違う品種が育っていました(品種名不明)。甘味もしっかりあるのに、あっさりとしていて、どこかメロンのような軽やかさで上品な味。ハウスの中は少し蒸し暑くなっていて、実の一部にはカビが見られるように。いちごの生命力と同時に、季節の終わりも感じました。

季節の中で生きている姿


5月のいちごの花
食卓にも幸せを運んでくれた時間
収穫してきた苺は、そのまま食べるだけでなく、スムージーにしてもいただきました。採れたての苺は、香りも甘さも格別で、食卓に彩りを添えてくれます。

ガラスの器でちょっと特別な時間に

5月の空気と共に
■ 筆者のミニメモ
ミニメモ:いちごを摘んで、味わって、おしゃべりして…気づけば何時間もハウスの中に。四季折々に旬を味わうって、なんて贅沢で幸せな時間でしょう。来年もまた出来れば、この場所で。
🎼一緒に聴きたい音楽
メンデルスゾーン「春の歌」♬
春のいちご畑にぴったりの一曲
この曲は、澄んだ空気のように清らかで、どこか懐かしさを感じるメロディーが、可憐ないちごの花と美しく重なります。まるで花のそばにしゃがみこんで、そっと耳をすませているような気持ちになる、やさしく穏やかな春の調べです。
まとめ
いちご狩りは、甘い果実を味わうだけでなく、自然の恵みを感じるひととき。季節の移ろいとともに、花や葉、空気まで五感で楽しむ時間でした。