昨年訪れたペニンシュラ東京。ロビーに飾られていた白とグリーンのアレンジメントの中で、凛と佇むトルコキキョウの姿が、今も印象に残っています。派手ではないのに、空間にすっと溶け込む美しさ。咲き方や色によって表情が変わるこの花は、飾るだけで気持ちをやわらげてくれます。
今回は、そんなトルコキキョウの咲き方・飾り方・花言葉の違いを、写真とともにご紹介します。
トルコキキョウの基本情報まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Eustoma grandiflorum |
科名 | リンドウ科 |
原産地 | 北アメリカ |
開花期 | 6月〜9月頃 |
花色 | 白、紫、ピンク、黄色、緑、複色など |
咲き方 | 一重咲き、八重咲き、フリンジ咲き ほか |
咲き方の違い|一重咲き・八重咲き・フリンジ咲き
トルコキキョウには、さまざまな咲き方があります。
- 一重咲き:すっきりとした形で、和の花にも似た清楚な印象
- 八重咲き:花びらが重なり、まるでバラのような華やかさ
- フリンジ咲き:花びらの縁が波打ち、やわらかで優雅な雰囲気
咲き方によって表情が大きく変わるのも、この花の魅力のひとつです。



色ごとの花言葉とイメージ
トルコキキョウは色によっても異なる花言葉があり、シーンに合わせて選べます。
色 | 花言葉 | 雰囲気・印象 |
---|---|---|
白 | 思いやり/清々しい美しさ | 純粋で控えめな気持ちを伝える。ウェディングでも人気。 |
紫 | 希望/変わらぬ愛 | 大人っぽく落ち着いた印象。 |
ピンク | 優美/深い愛情 | 柔らかくやさしい雰囲気。感謝や愛を届ける花に。 |
黄色 | 毅然とした態度/強い気持ち | 明るく元気な印象の中に、自立した力強さも。 |
トルコキキョウの飾り方と楽しみ方
- 一本でも映える一輪挿しがおすすめ。やさしく空間を彩ります。
- 複数本をまとめる場合は、同系色でまとめると洗練された印象に。
- 白やグリーンの枝ものと合わせて、ナチュラルで清涼感のある演出も素敵です。
- 花もちがよく、夏のギフトやお見舞いにも喜ばれる花です。
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■写真ギャラリー/ペニンシュラ東京の装花
ロビーに入った瞬間、思わず足を止めて見上げた大きなアレンジメント。白とグリーンの装花が、空間全体に清らかな空気を運んでくれているようでした。
階段の下には、静かにたたずむ砂紋のオブジェ。上から見下ろすと、静寂の中に「和の美しさ」を感じるような、不思議な余韻が広がります。
そっと目を移すと、白とクリーム色のトルコキキョウたちが、まるで空間の主役であるかのように、美しく咲いていました。



■筆者のミニメモ
・ホテルの装花なのに、どこか“自然”を感じさせてくれたペニンシュラのロビー。花の力って、空気そのものまで変えてしまうのですね。
・白とグリーンのアレンジは、心を整えてくれる色。旅の始まりに、こんな空間に出会えると、気持ちまでもゆっくりほどけていきました。
・トルコキキョウの美しさを、改めて再発見した瞬間。いつか自宅でも、こんな風にさりげなく飾ってみたいです
まとめ|トルコキキョウの魅力とは?
トルコキキョウは、一重咲き・八重咲きなど咲き方の違いで印象が大きく変わる花。色も豊富で、贈り物や季節の飾りにぴったりです。
清楚でやさしいのに、空間にきちんと存在感を残す。そんなトルコキキョウは、暮らしにそっと寄り添ってくれる「上品な癒しの花」です。