大きく広がる葉、独特な切れ込み――。
モンステラは、部屋に置くだけで空間にリズムをもたらしてくれるような、そんな存在です。
私にとっても、モンステラを鉢植えで迎えた時から、
ずっと気づきをくれる相棒のようなグリーンになりました。
今回は、そんなモンステラの魅力と、育てる中で感じた小さな疑問について、少し綴ってみたいと思います。
モンステラとの出会いは、鉢植えから
モンステラとの出会いは、観葉植物のコーナーでした。
艶やかな大きな葉に惹かれて、鉢植えとしてお迎えしたのを覚えています。
葉に自然に入った切れ込みが、まるで海風を受けた帆のようで、
どこか開放的な気持ちにさせてくれたのです。
モンステラの基本情報と特徴
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Monstera deliciosa(モンステラ・デリシオーサ) |
分類 | サトイモ科モンステラ属 |
原産地 | 中南米熱帯地域 |
特徴 | 大きな葉に自然な切れ込みが入る。ツル性で成長する |
育て方 | 半日陰でも育ちやすく、乾燥にも比較的強い |
モンステラは、比較的育てやすい観葉植物としても人気ですが、
葉の形や成長スピードに個性があり、育てるたびに違う表情を見せてくれます。
モンステラの葉に切れ込みが入る理由
モンステラの葉に入る切れ込みは、
熱帯の自然環境で生き抜くための工夫だと考えられています。
切れ込みの理由 | 説明 |
---|---|
風の抵抗を減らすため | 強風でも葉が裂けにくくする。風を受け流す役割 |
光を下の葉に届けるため | 葉に隙間を作り、下の葉や地面にも光を通す |
雨水を流しやすくするため | 熱帯のスコールの際に、水がたまらず流れやすくする |
自然界の中で、風・光・雨と上手に共存してきたモンステラの葉。
切れ込みは、単なるデザインではなく、「たくましさと美しさを兼ね備えた知恵」なのです。
育てながら感じた小さな変化

■筆者のミニメモ
◆体験:ゆったりと広がるモンステラの葉たち。
水差しの花瓶で生けて2週間たっても、つややかな緑を保ってくれていて、
その存在感に、ふと心が落ち着く時間が生まれます。
毎日のちいさな景色に、そっと癒しをくれる存在です。
次に迎えた花は、アリウム・カエルレウム
最近、お花屋さんで目に留まった新しいお花をお迎えしたのが、
モンステラと一緒に写っている「アリウム・カエルレウム」。
小さな青い花がふわふわと集まった姿が可愛らしく、
瑞々しいグリーンと涼しげなブルーの組み合わせが、
また新しい季節を運んできてくれたようです。
…でも、最近ちょっと気になっている鉢植えのモンステラのこと
鉢植えのモンステラを育てているうちに、新しく出てくる葉に、少し違和感を覚えるようになりました。
以前は自然に深く切れ込みが入っていたのに、それが徐々に入らなくなり、最近では切れ込みのない丸い葉が目立つようになってきたのです。

■筆者のミニメモ
◆体験:置き場所を変えたり、剪定を工夫したり。
それでも切れ込みのない葉が増えてきて…。
もしかして、違う品種に変わってしまったかのように…
育てる環境によって、モンステラ自身が変化しているのか…。
答えはまだ見つかりませんが、それもまた、育てる楽しみのひとつだと感じています。
~モンステラは「完璧じゃなくても愛しい」存在~
育てていると、思った通りにいかないこともあります。
それでも、揺れる葉を眺めていると、
「ありのままでいいんだよ」と語りかけられているような気持ちになっています。
モンステラのように、私も、少しずつ形を変えながら、
一緒に過ごしているような気持ちになるひと時もいいものです。