夏白菊って知ってる? 花言葉・カモミールとの違い・特徴まで詳しく解説!

花屋さんの店先やブーケにそっと添えられ、清楚でさりげない存在感を放つ「夏白菊(なつしらぎく)」。見た目はカモミールにも似ており、「これってハーブ?」と思ったことがある方も多いかもしれません。実はこの花、ナチュラルな雰囲気と控えめな華やかさを兼ね備えた人気のグリーン系フラワーなんです。この記事では、夏白菊の特徴や名前の由来、花言葉、そしてカモミールとの違いについて、やさしく丁寧に解説します。飾りたくなる花のヒントが、きっと見つかりますよ。

目次

夏白菊ってどんな花?

「夏白菊(なつしらぎく)」は、別名「マトリカリア」や「フィーバーフュー(Feverfew)」とも呼ばれるキク科の多年草です。
小さな白い花と黄緑のふわふわとした葉が特徴で、初夏〜夏のアレンジメントに欠かせない人気の花材となっています。

特徴内容
開花時期5月〜7月ごろ(地域により前後)
花の形小さなマーガレット状の白い花(径2〜3cm)
ギザギザで黄緑色、独特の香り
細めで、束ねるとナチュラルな雰囲気に
香り少し苦味のあるハーブ調の香り

用途と魅力

  • 小花としてブーケやリースのアクセントに使いやすい
  • 葉のやわらかい質感と色味が**「抜け感」や「軽やかさ」**を演出
  • 花束の“脇役”として人気ながら、単独で飾っても可憐な印象に
  • 白・黄色・グリーン系の花との相性が良く、色合わせが上品にまとまる

筆者の体験メモ

体験メモ
夏白菊を、黄色のスプレーカーネーションと白のカラーと一緒に生けたところ、
柔らかいイエローと透明感のあるホワイトに、夏白菊のグリーンがとけ込んで、
とても可憐で涼やかな印象のアレンジに仕上がりました。
小さな花ながら、空気をふんわりと整えてくれる力を感じました。

マトリカリアとは?呼び方の違いについて

「マトリカリア」という名前は、園芸業界やフラワーアレンジメントの世界でよく使われている通称です。
学名「Tanacetum parthenium(タナセツム・パルテニウム)」に由来し、英語名の「フィーバーフュー(Feverfew)」、和名の「夏白菊」と同じ植物を指します。

呼び名使われる場面
夏白菊和風の名称。花言葉・ブログ・暮らしの中で使われやすい。
マトリカリアフローリスト・花屋・アレンジ業界での流通名。
フィーバーフューハーブ・園芸書・海外名。薬効のある植物名として。

✅ まとめると、「夏白菊」「マトリカリア」「フィーバーフュー」はすべて同じ植物。
それぞれの名前が使われる文脈や文化圏が違うだけです。

この3つの名前を知っておくと、花屋さんやハーブ専門店でも迷わず探すことができます。

カモミールとの違いは?

見た目が似ていることから、夏白菊(マトリカリア)とカモミールは混同されることが多いですが、植物学的にも使い方としても別の花です。下記の表に違いをまとめました。

項目夏白菊(マトリカリア/フィーバーフュー)カモミール(ジャーマン/ローマン)
科名キク科ヨモギギク属キク科シカギク属(カマエメルム属)
開花時期初夏〜夏春〜初夏
花の香りハーブ系でやや苦味のある香り甘くフルーティーな香り
用途観賞用・アレンジメント用ハーブティー・アロマ・美容
花の印象小花が密集、ナチュラル花首がやや長く、ぽってり可愛い
葉の形細かくギザギザ、黄緑色細かいがやや丸みがある

✅ ポイント
マトリカリア(夏白菊)は「飾って楽しむ花」、
カモミールは「飲んだり香りを楽しむハーブ」として使われることが多いです。

花言葉

夏白菊(マトリカリア/フィーバーフュー)には、以下のような花言葉があります。

花言葉意味・背景
鎮静名前の由来が「熱(fever)を下げる」薬草だったことから。
深い思いやり小さな花をたくさん咲かせ、寄り添うように咲く姿に由来。
優しさ控えめな花姿からくるイメージ。

これらの花言葉からもわかるように、マトリカリアは静かに寄り添うような存在として、贈り物やアレンジメントにもふさわしい花です。

夏白菊(マトリカリア)は、花束にひとさじの“やさしさ”を添える存在

夏白菊は、派手さはないけれど、日常の中にやさしさと安らぎを運んでくれる小さな花です。
見た目はカモミールに似ていますが、観賞用としての魅力や葉の香り、枝ぶりの軽やかさはまさにマトリカリアならでは。

花束やアレンジに少し添えるだけで、ふわっと空気がやわらぎ、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
飾って眺めるだけで、ちょっと優しい気持ちになれる──そんな存在を、お部屋に迎えてみてはいかがでしょうか。

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