梅雨明け前から真夏のような暑さが続いていましたが、今日は久しぶりの曇り空。冷房なしでも過ごせる、少しホッとする気温です。そんな日々の陽気の中、昨日お迎えしたのがこの赤いガーベラ。
夏の花はどうしても日持ちが短く、どれだけ手をかけていてもあっけなく終わってしまうことも多いですよね。だからこそ、ついつい手に取りたくなるのが、元気でいてくれそうな「お買い得」のひと束なのです。
今回はスーパーのお花コーナーで見つけた、200円のおつとめ品の一束。この価格で元気なガーベラが3本も入っていましたので、そっと眺めて家に迎えました。
一緒に束ねられていたのは、ラナンリーフ風のグリーン。細長くシャープな葉が、赤いガーベラの鮮やかさをぐっと引き立ててくれています。
これまでの主役だったドウダンツツジはとても長持ちしてくれましたが、今回のバトンタッチ役・ビバーナムは、思ったよりも早く終わりを迎えてしまいました。どちらも素敵なグリーンですが、特徴はそれぞれ違いますね。

赤ガーベラとグリーンの一束

小さな幸せ
赤いガーベラに、涼やかな浮き草を添えて
代わりに今回は、涼しげな浮き草のアレンジも添えて、夏のテーブルにさりげない爽やかさをプラスしました。
赤いガーベラと並んで涼しさを演出してくれるのは、前回登場したアマゾンフロッグビット。
水に浮かべるだけで空間がぐっと涼しげになり、小さな葉の影がガラス越しに映る様子もまた涼感たっぷり。
見た目にも癒されるこのグリーンは、夏のインテリアにぴったりの存在です。

涼感をそっと添えてくれる
最後まで咲ききった花の姿も、愛おしく
そしてもう一枚、こちらは「残りもの」で作った小さな寄せ集めのアレンジ。
中心にあるのは、咲ききった丹頂アリウムです。ふわっと開ききったその姿に、もう終わりが近いのかもしれない…と思いながらも、最後まで見届けたい気持ちで飾り続けています。花の終わりを見送ることも、暮らしのリズムのひとつ。小さな「ありがとう」を込めて、そっと場所を移してあげました。

どこか凛とした風情
グリーンの特徴比較表
グリーンの名前 | 見た目の特徴 | 花との相性 | 日持ち | 飾り方のコツ |
---|---|---|---|---|
ラナンリーフ風の葉 | 細長く、直線的なラインが涼やか/シャープな印象 | シャープで都会的な印象の花に合う/特にガーベラなどに | 短め/1週間以内で終了することが多い | 花の背景として数本使うとバランスが良い |
ビバーナム・デンタタム | 楕円形の葉にギザギザの縁/やや厚みがあり明るい緑色 | 実もの・ナチュラル系の花に合う/野の花風のアレンジに | 思ったより短命/葉が傷みやすい | 主役ではなく脇役として添えると自然 |
ドウダンツツジ | 枝分かれが美しく、小さな楕円葉が整列/しなやかで軽やか | どんな花にも合わせやすい/特に初夏〜夏に映える | とても長持ち/2〜3週間以上楽しめることも | 大きめの花器に枝ぶりを活かして伸びやかに |
おわりに
暑さの中で、花の持ちが気になる季節。
でもだからこそ、たとえ短い間でも、目に映る彩りに元気をもらえたり、小さな癒しを感じられたりするのだと思います。おつとめ品のひと束や、咲き終わりかけたグリーンの一枝でも、暮らしの中にそっと置いてみると、思いがけず気持ちが軽くなることも。そんなふうに、これからも季節の花たちと、静かに寄り添う時間を楽しんでいけたらいいなと思います。

凛と咲く姿に励まされる
🎼今回の記事に寄り添う、音楽のひととき
「追憶」朝木春美千さんによるピアノ曲 ♬
真夏の光の中に、ふと立ち止まって耳を澄ませたくなるようなやさしい旋律。咲ききった花、涼しげな水辺のグリーンに、そっと影と光を添えてくれます。
暮らしの合間に流してみてはいかがでしょうか。
今回登場したお花やグリーンの特徴については、こちらの記事もあわせてどうぞ。⇩


