丹頂アリウムと白いトルコ桔梗(トルコキキョウ)。今日は、そんな夏の花たちを取り入れた、涼やかな花あしらいをご紹介したいと思います。前回まで飾っていたユリがとうとう終わり、どこかぽっかりと空いたような空間に。昨日、スーパーで自然と花売り場に足が向き、今回お迎えしたのは、丹頂アリウムと白いトルコキキョウ、ドラセナ。そして、前回のアレンジから残っていたソケイのグリーンも、まだ元気だったので引き続き使うことにしました。同じアリウムでも、種類が違うと印象もがらりと変わるものですね。


アリウムの球体が印象的に映えるアレンジに。
花材のご紹介
花材名 | 特徴・印象 |
---|---|
丹頂アリウム | 紫と緑のグラデーションが美しい、球状のユニークな花。 花火のように放射状に広がる姿が印象的。 |
トルコキキョウ | フリルのような花びらが特徴。やさしい白が涼を感じさせる。 |
ドラセナ | 深みのある赤茶の葉がアクセントに。全体を引き締める存在。 |
ソケイ | 軽やかなつる状の葉が動きを与え、アレンジにリズムを。 |

アレンジ全体をキリリとまとめています。
アリウムの種類比較表
項目 | アリウム・カエルレウム | 丹頂アリウム(たんちょうアリウム) |
---|---|---|
花の色 | 鮮やかな青~青紫 | 紫~緑のグラデーション |
花の形 | 小さな星形の花が球状に密集 | つぼみのような花が密に集まる球体 |
花のサイズ | 小ぶりで軽やか | 大きめで存在感のあるボリューム |
茎の長さ・太さ | 細めで繊細な印象 | 太くしっかりとしていて安定感がある |
開花時期 | 5月中旬~6月頃 | 6月下旬~7月頃(夏のはじめ) |
印象 | 爽やかで涼しげ | 落ち着いた華やかさと個性 |
アレンジの使い方 | 他の花と合わせやすい軽やかさ | メインとしても活躍する存在感 |
種類が違えば、咲く季節も雰囲気も異なる――そんな花の奥深さを感じます。
ちなみに、アリウムの花言葉は「正しい主張」や「無限の悲しみ」など。丸く静かな形の中に、強さや静けさを感じる――そんな花ことばもまた、どこか、この花に似合う気がします。
特に「無限の悲しみ」「深い悲しみ」という意味は、球体の形=終わりのない連続を連想させることに由来していると言われています。ただし、悲しい意味ばかりでなく、
紫系のアリウムは「高貴」「気品」などのイメージとも結びつけて紹介されることも多いようです。

まるで夏の花火のよう。

凛と立つ花たちの美しさ。
■ 筆者のミニメモ
◆ミニメモ:ふと空間に「何かが足りないな」と感じたとき、やはり手が伸びてしまうのは、花でした。
特別な理由がなくても、ほんの一輪の花が、日常を整えてくれる――そんな気持ちを改めて感じた一日です。
まとめ
◔種類の違うアリウムで、印象の変化を楽しむ
◔白とグリーンが中心の、涼し種類の違うアリウムで、印象の変化を楽しむ
◔ソケイのやわらかな動きが、季節の軽やかさを演出

買い出しの途中でふと手にした、夏の組み合わせ。
🎼花に添える音楽
ビル・エヴァンス「Waltz for Debby」♬
穏やかな午後、グラスの水に映る花の影と、ゆるやかな旋律が似合っているような…
優しく揺れる旋律は、涼やかなアレンジにそっと寄り添ってくれます。
アリウム・カエルレウムの記事はこちらからご覧ください⇩


トルコキキョウの記事もこちらからご覧になれます⇩
