ビバーナム・デンタタムとは?特徴・花言葉・飾り方まで|夏に映える枝ものグリーン

2か月以上楽しませてくれたドウダンツツジが、ついに葉先からカラカラと乾いて落ち葉に…。名残惜しさを感じながらも、お花屋さんでふと出会ったのがこの「ビバーナム・デンタタム」でした。
実ものグリーンとしても楽しめるこの枝ものは、見た目にも涼やかで力強く、空間をすっと引き締めてくれます。

目次

お花屋さんで出会った、ビバーナム・デンタタム

店頭で目にしたのは、グリーンの実をたくさんつけた立派な枝ぶり。太めの1本の幹から広がる枝が、存在感を放っていました。

店頭で見かけた「ビバーナム・デンタタム」
700円(税込770円)の価格で、ボリューム感もしっかり

1本の枝から広がるグリーンの魅力

持ち帰って広げてみると、1本の枝から複数の枝分かれがあり、アレンジの幅も広がりそう。
高さやボリュームがあるので、メイングリーンとしても十分です。

広げると、1本でこのボリューム。
枝分かれも美しい
紙に包まれていた姿からも、
涼やかさが伝わります

既存のアレンジに、グリーンを差し替えて

先週ご紹介した、トルコキキョウと丹頂アリウムのアレンジ。そろそろ終わりを迎えていたソケイの葉を、今回迎えたビバーナムのグリーンに入れ替えてみました。実もののアクセントが加わり、同じお花でも印象がぐっと変わって新鮮に感じられます。

ソケイのグリーンから、ビバーナムへ。
実ものの存在感が引き立ちます

丹頂アリウムの記事は、こちらからご覧になれます⇩

リビングに立てて飾ってみる

すっと立ち上がる姿が美しいので、ガラスの大きめの器にそのまま投げ入れるだけでも絵になります。
テーブルの上に置くと、自然と空間に風が通るような心地よさが。

高さを活かして、
すっと立てて飾るだけで爽やか
窓からの光を受けて、
グリーンの色もいっそう映えます

ドウダンツツジの名残も大切に

この日は、まだ少し残っていたドウダンツツジも試験管型のガラス器に移して飾りました。季節が巡っていく中で、植物たちのバトンリレーのように感じられる瞬間です。

ドウダンツツジからビバーナムへ。
季節をつなぐグリーンたち
涼しげなガラス器と、
枝ものの重なりで立体感が

ビバーナム・デンタタムの特徴と基本情報

項目内容
名称ビバーナム・デンタタム(Viburnum dentatum)
科名・属名レンプクソウ科・ガマズミ属
原産地北アメリカ
出回り時期初夏~夏(6月〜8月頃)
特徴・グリーンの実が美しく、枝ものとして存在感あり
・葉はややギザギザでシャープな印象
・1本に複数の枝が広がる立体的な形状
飾り方のポイント・大きめのガラス器に投げ入れるだけで映える
・実ものとして他の花材と組み合わせやすい
・高さを活かしたアレンジにおすすめ
水揚げ・日持ち水揚げはしっかりと。比較的日持ちが良く、涼しい場所で1週間程度楽しめることも
価格帯(参考)1本700円前後(税込770円〜)※花屋により変動

お店の方からいただいたアドバイスによると、「ビバーナムはたっぷりと水を吸うため、枝の上の方までしっかりと水に浸けてください」とのことでした。ドウダンツツジのように、数センチの水差しでも十分な枝もありますが、やはり植物の種類によって適切な水の量は異なるのですね。

最初に「枝の上の方まで水に浸けてください」とお店の方に聞いたとき、少し不思議に感じました。葉っぱは水に浸けない方が良いというイメージがあったからです。

でも調べてみると、ビバーナムのような枝ものは、水をしっかり吸わせるために、最初の1〜2日は深めの水に浸ける“水揚げ”の方法が効果的なのだそうです。

実際にこの方法で活けてみたところ、持ち帰りで、若干しんなりしていた葉もピンと元気になり、2日目の今も涼しげに過ごしてくれています。

この状態が落ち着いたら、通常の水位に切り替えて、引き続き様子を見ていこうと思います

ビバーナム・デンタタム 花言葉

「誓い」

「愛は死より強し」

ビバーナム属全体に共通する花言葉で、凛とした強さと静かな愛を感じさせる言葉です。

まとめ|実ものグリーンで、涼やかな空間演出を

ビバーナム・デンタタムは、実をつける枝ものならではの存在感がありながら、どこか柔らかい表情も持っています。季節のグリーンを暮らしに取り入れることで、部屋の空気までも少し軽やかになるような気がします。

他、グリーンの枝もの植物はこちらからもご覧になれます⇩

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